2015年10月27日火曜日

回答公表(日本共産党議員団)【札幌 9月14日付け】「安全保障関連法案の廃案を求める意見書」に関する全市議会議員アンケートについて、

当会では、9月14日付けで、全札幌市議会議員を対象に、「安全保障関連法案の廃案を求める意見書」採決時の対応と、その理由についてのアンケートを行いました。

それに対し、議員または議員団各位から戴いていた回答の公表が、他の調査活動等により遅れていたことをお詫びいたします。

当会が本アンケートを実施したのは、ひとりひとりの市民の今後の投票行動の参考として、この重要な問題への議員各位の認識を知り、それを多くの方と共有したいと思ったためです。
ですから、既に国会で可決されてしまった当時の「法案」に関するアンケートの回答を各議員に求め、それを公表することには、今でも意味があると当会は考えました。
このため、内容について一切の加工をせず、かつ多くの方のご覧になりやすい形で公表するべく、各回答文書を必要に応じて忠実に電子化しました。

これらの中からまず、日本共産党議員団から戴いていた回答をここに公表します。

団長・会計 坂本 きょう子氏(北区)、副団長 伊藤 理智子氏(白石区)、幹事長 村上 ひとし氏(厚別区)、政審会長 小形 香織氏(中央区)、太田 秀子氏(東区)、池田 由美氏(豊平区)、田中 啓介氏(西区)、平岡 大介氏(東区)が、共通見解としてまとめ、以下のような回答書をご返送いただきました。同じものが、https://drive.google.com/file/d/0B1lPLEO_v_dfTUxQc1Y0SzNPQ1k/view?usp=sharing でご覧になれます。


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地方自治を考える市民の会
代表 深町ひろみ 様 2015年9月25日
日本共産党札幌市議団
℡ 011-211-3221
Fax 011-218-5124
アンケートにお答えいたします

はじめに、議員1人ひとりへのお尋ねでしたが、それぞれの議員の意見を出し合い、会派として確認しまとめましたので、ご了承ください。 
質問1.貴職は先日の「安全保障関連法案の廃案を求める意見書」に対し、賛・否いずれの票を投じましたか?
    私たちは、この意見書の提出会派であり全員賛成しました。

質問2.それはどのような理由からですか?
    意見書にもある通り、この法案は「海外での武力行使は許されない」という戦後一貫した政府の憲法解釈を180度覆し、日本を戦争する国につくりかえるものだからです。この間の国会論戦を通じて、憲法違反の実態が明らかとなり、一方、かつてない国民の抗議の声が日本列島を覆っています。これに背き強行することは、立憲主義と国民主権の否定です。

質問3.国連の旧敵国条項について、どのような見解をお持ちですか?
    旧敵国条項については、国連加盟国の総意によって解決がはかられるべきものと考えます。そのさい、日本政府が、過去の侵略戦争に対する認識と反省を明確にするとともに、これを否定する動きを許さないという立場にたつことが不可欠であり、そうしてこそ、旧敵国条項の廃止を求める日本政府の主張も、世界から受け入れられることになると考えます。

質問4.平和都市宣言をしている札幌市の市議会議員として、現在国会で審議されている安全保障関連法案をどのように認識していらっしゃいますか?
    質問2.と同様ですが、「日本国憲法がかかげる平和の理念に基づき、非核三原則を守ることを誓い、信義と公正を重んずる全世界の市民と相携えて世界平和の実現を望」むことを謳った「平和都市宣言」を掲げる本市の議員として、憲法違反のこの法案は許されるものではありません。

質問5.意見書に反対の票を投じた議員にお願いします。「個別的自衛権では対応できない我が国の危機」について、具体的にどのような場合を想定していらっしゃいますか?


質問6.札幌市内に沢山お住まいの自衛隊員とそのご家族の方々に向けて、メッセージをお願いいたします。
    専守防衛、日本防衛が任務とされてきた自衛隊が、海外で武力行使する軍隊に変えられようとしています。これまで、政府自らが憲法上認められないとしてきた任務を自衛隊員に押しつけることは許されないことです。
いま、若者をはじめ史上かつてない抗議の運動が広がり、元自衛隊員の方々も反対の声をあげています。みなさんは、自衛隊員である前に1人の国民であり、主権者です。日本の防衛とは無縁で、自衛隊員を海外の戦場に送りこむ憲法違反のこの法律を廃止するために、力を合わせましょう。  

以上 

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日本共産党議員団の皆様、ありがとうございました。

引き続き、他の議員または議員団からの回答も、一両日中に公表していきます。
よろしくお願い致します。

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